SHOFUSHAより、ロシアの濃厚なロマンティシズム溢れる新アルバム『アレンスキー』が配信開始です。この録音のために、アメリカ、ドイツ、ポルトガルから弦の名手たちが山中湖の樅楓舎スタジオに集結しました。
収録曲は、アレンスキーのピアノ・トリオ第１番と弦楽カルテット第２番。両作品とも1894年に書かれました。この年は、激動のロシア帝国でロマノフ朝最後の皇帝ニコライ二世が即位した年でした。
チャイコフスキーがピアノトリオ「偉大な芸術家の思い出に」でニコライ・ルビンスタインを追悼したように、ピアノトリオ第１番でアレンスキーはロシアの名チェリスト、カルル・ダヴィドフを追悼します。
そして、カルテット第2番は、暗いオープニングから心をさらわれる第1楽章、壮大な変奏が有名な２楽章…ロシアの熱い血が流れる作品です。カルテットながらチェロ2本という珍しい編成で書かれているのも、なんともロマンチックです！
《収録曲》
アレンスキー： ピアノ三重奏曲 第１番 ニ短調 Op.32
アレンスキー ：弦楽四重奏曲 第２番 イ短調 Op.35
ポール・ローゼンタール（Vln: YU IIDA 2015）、トビー・ホフマン（Vla: YU IIDA 2018）、ナサニエル・ローゼン（Vc: YU IIDA 2017,2018）、ゴッドフリート・ホーヘフェーン（Vc: YU IIDA 2011）、福原彰美（Pf: C.Bechstein）