寒いサンフランシスコから、真夏の日本へ帰ってきました

猛暑日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか。

私は7月の終わり、今回が2度目となったUCバークレー校でのTOMODACHIプロジェクトのキャリアセミナーに参加させて頂き、先週帰国しました。

TOMODACHIプロジェクトは、アメリカ大使館とソフトバンクの支援により、東日本大震災で被災した高校生達がアメリカ西海岸・バークレーを訪れ、3週間に渡り英語やリーダーシップを学ぶという素晴らしいプログラムです。

医療、教育、科学、日本伝統芸能、など、様々な職業で活躍される方々がボランティアで参加します。私は、アメリカでクラシック音楽の活動をする日本人として、少しお話をさせて頂きました。
今年も、まっすぐな眼差しに、私の方がたくさんのパワーを頂いたように感じるほど、高い意識を持つ素晴らしい学生さん達に会いました。

年に一度のこのイベントは、自分が初めて渡米した時の事など改めて振り返り、理解を深める良いきっかけにもなっています。

今月は、亀井由紀子さん、ナサニエル・ローゼンさんという巨匠の遺伝子を直に受け継ぐ素晴らしい演奏家の方々との共演、そして以前から大好きだったベートーヴェンの第4番の協奏曲をルートヴィヒ室内管弦楽団さんと共演させて頂きます。

今日は、ルートーヴィヒ室内管弦楽団さんとの第1回目のリハーサルでした。

21日に予定しておりますアートスペース・オーさんは、完売とのお知らせを受けました。
ありがとうございます!

25日のチケットはまだまだ余裕がございます。お一人でも多くの方にお越し頂けると嬉しいです。

暑さで体調を崩されませんよう、水分補給をしっかりされてお体に十分お気を付けてください。
ルートヴィヒ室内管弦楽団第11回定期演奏会
ルートヴィヒ室内管弦楽団定期演奏会2

8月のコンサートのお知らせです

いかがお過ごしでしょうか。
ワレフスカさんとのツアーで得たものをゆっくりと消化しながら、サンフランシスコの夏を過ごしています。

この夏、日本では、8月25日にルートヴィヒ室内管弦楽団さんとベートーヴェンの第4番の協奏曲を弾かせて頂く予定です。ピアノの内向的なソロから始まる第一楽章、オルフェウスの物語を思い出させる第二楽章など、ベートーヴェンが書いた他の協奏曲とは趣が異なり、精神的にも難しい作品ですが、以前から畏れを感じながらも大好きだった作品です。

また、8月21日にはアートスペース・オーでヴァイオリニストの亀井由紀子さん、そしてナサニエル・ローゼンさんとピアノトリオを演奏させて頂きます。

亀井由紀子さんは、南カリフォルニア大学でかのヤッシャ・ハイフェッツの愛弟子となりそして後にはハイフェッツのアシスタントとして活躍された方で、サンフランシスコ交響楽団の第1ヴァイオリンで演奏されていらっしゃいます。

ナサニエル・ローゼンさんは、1978年のチャイコフスキーコンクールで優勝というすごい経歴を持つ方です。

ハイフェッツ、ルービンシュタイン、そしてワレフスカさんの師でもあるピアティゴルスキー・・・この3人によるトリオは「百万ドルトリオ」と詠われ、彼らが録音したチャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」と、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番はとても有名ですが、尊敬の気持ちを込めて、この2曲が選曲されました。

ワレフスカさんに次ぎ、またしても、素晴らしい演奏家の方と演奏させて頂く機会に恵まれ、わくわくしています。

8月25日のルートヴィヒ管弦楽団さんとのコンサートのチケットは、私のウェブサイトでもお問い合わせを承っております。
このウェブサイトのEメールアドレス(akimi@akimifukuhara.com)へ、是非お問い合わせ下さいませ。

 

クリスティーヌ・ワレフスカさんの台湾公演を無事に終えることが出来ました。

4月28日に台湾の国家音楽廰、そして4月30日には高雄の音楽会館にて演奏させて頂きました。

2000席もある国家音楽廰では、プログラムが終わりワレフスカさんが舞台へ戻られると熱烈な歓声が沸き起こり、歓声の大きさに驚き、そして本当に嬉しかったです。

伴奏者として同じ舞台に立たせて頂くことができた私も、そんな熱い声援を聞きながら、ワレフスカさんの音楽のパワーに尊敬の気持ちでいっぱいでした。

温かく迎えて下さった台湾の方々へ感謝しながら演奏させて頂きました。

あっさりとした台湾料理もとっても美味しく、ついつい食べすぎてしまいました。

今日はついに、ワレフスカさんと共にニューヨークへ戻ります。

台北の国家音楽廰
台北の国家音楽廰
image

 

クリスティーヌ・ワレフスカ日本公演が無事終了しました

4月18日の秋田アトリオンホールでのコンサートの後は、南三陸の名足小学校と石巻の仮設住宅街で演奏を聴いて頂きました。震災から2年がたった被災地の今だ厳しい現実と、楽曲についてのワレフスカさんのお話を、私の通訳で熱心に聴いて下さる方々のお顔、ワレフスカさんの愛に溢れたチェロの音がすべて、心に強く残っています。

ワレフスカさんはツアー中、腰の痛みに悩まされていたのですが、石巻仮設住宅街での演奏が終わるや、ワレフスカさんの足をマッサージして、リンパの流れを良くするための体操の仕方を親切に教えて下さった方や、昼食を頂いた南三陸の復興仮設商店街「南三陸さんさん商店街」では、名足小学校に娘さんが通われているというお父様から、わかめロールケーキを頂きました。

仙台青少年文化センターでのコンサートの前日は、雪が降り、満開の桜に雪が積もるという大変珍しく美しい光景を見ることができました
4月21日 仙台青少年文化センターでのコンサートの前日は、雪が降り、満開の桜に雪が積もるという大変珍しく美しい光景を見ることができました

 

そして昨夜は、クリスティーヌ・ワレフスカさんの日本ツアーにおけるラストの公演が、仙台青少年文化センターにて無事に終了しました。

明日は台湾へ向けて出発する予定です。台湾のカーネギーホールと言われる台北の国家音楽廊と高尾市の音楽館で演奏させて頂きます。初めての台湾で、現地の方々に聴いて頂けることを楽しみにしています。

長いツアーの中で、それぞれのワレフスカさんの公演を支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。公演にお伴させて頂くことで、たくさんの経験と勉強をさせて頂きました。

——移動が続き中々アップすることができませんでしたが、ツアー後半の写真です——

4月16日 六本木STB139にてチェロライブ「クリスティーヌ・ワレフスカwithフレンズ」
4月16日 六本木STB139にてチェロライブ「クリスティーヌ・ワレフスカwithフレンズ」
能楽師の山井綱雄さんとのコラボレーション
能楽師の山井綱雄さんとのコラボレーション
共演させて頂いた歌手の平山みきさん、そして能楽師の山井綱雄さん
共演させて頂いた歌手の平山みきさん、そして能楽師の山井綱雄さん
司会して下さったのは石井苗子さんでした
司会して下さったのは石井苗子さんでした
四ッ谷にある中華学校の生徒の皆さんに聴いて頂きました
4月15日 四ッ谷にある中華学校の生徒の皆さんに聴いて頂きました
秋田アトリオンホールにて「ジロー洋菓子店」45周年記念コンサート
4月18日 秋田アトリオンホールにて「ジロー洋菓子店」45周年記念コンサート
仙台青少年文化センターでのコンサートの前日は、雪が降り、満開の桜に雪が積もるという大変珍しく美しい光景を見ることができました
4月21日 仙台青少年文化センターでのコンサートの前日は、雪が降り、満開の桜に雪が積もるという大変珍しく美しい光景を見ることができました

 

日本公演が後半へ入りました

紀尾井ホールでのコンサートを終えた翌日は福岡へ移動し、福岡のふくぎんホール、神戸の灘区民ホール、京都の青山音楽記念館での演奏会を、それぞれたくさんの出会い、再会に恵まれて、無事に終えることができました。

いつも終演後はサイン会が催され同席させて頂くのですが、私のソロのCDをわざわざお持ち下さる方々がいらっしゃり、感激しております。温かいお言葉をかけて頂き、とても大きな励みとなって、これからも頑張ろうという気持ちでいっぱいになります。

今回のツアーでは、ブラームスのチェロソナタ第2番とフランクのソナタが一緒に組まれたスタミナの要るプログラムですので、コンサートの日はたっぷり栄養を取り、ステージに臨むようにしています。ワレフスカさんは休憩時間には横になり、リラックスされています。

明日の4月16日(火)は、六本木のSTB139にて「クリスティーヌ・ワレフスカwith フレンズ」ライブが予定されています。歌手の平山みきさん、能楽師の山井綱雄さんと共演させて頂きます。

東京近辺にいらっしゃる皆様、ぜひご来場下さいませ。

今日は、東京へ戻り、台湾公演のプロモーションの一環で四ッ谷にある中華学校にお邪魔させて頂きます。子供たちに会えることがとても楽しみです。

神戸の灘区民ホールにて
神戸の灘区民ホールにて

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

昨日、ワレフスカさんと名古屋から東京へ戻りました

先週土曜日のタワーレコード渋谷店でのワレフスカさんのミニコンサート・サイン会から湯河原に直行し、翌日は檜ホールで演奏させて頂き、その後は名古屋へ向かい、白川ホールでのコンサートがありました。

檜ホールは名前の通り全て檜でできており、建物自体が楽器のように生き生きと響く気持ちの良いホールでした。ワレフスカさんはこのホールを大変気に入られ、「八角」のステージで天を仰ぐように演奏されていました。
私も素晴らしいピアノに出会い、いつかまた必ず、このホールで演奏させて頂きたいなと思いました。

しらかわホールでは、ワレフスカさんがオールド楽器の弾き比べをされるという、ユニークな企画も含まれたコンサートでした。私も何度も丁寧に調整して頂いた素晴らしいピアノで弾かせて頂き、おかげさまでとても幸せな時間を頂きました。

また六本木アークヒルズクラブでアメリカ大使館とNGOミレニアム・プロミス・ジャパンの主催で開かれたトモダチプロジェクトのためのチャリティーコンサートでは、ルースアメリカ駐日大使閣下ご夫妻にもご来聴頂きました。

トモダチプロジェクトは私は以前からご縁のあるプロジェクトで、
昨年の夏、ソフトバンクの支援により東北から300人の高校生達がカリフォルニア州立バークレー校に留学されたとき、私は「アメリカで活動する日本人」の一人として交流する機会に恵まれました。その時、目のキラキラした学生さん達からたくさん学ばせて頂きました。
今回、ワレフスカさんにお伴させて頂くことでまたトモダチプロジェクトへ少しでも貢献することができて、本当に嬉しかったです。

ワレフスカさんのパワーを近くからひしひしと感じ、毎回毎回勉強させて頂いています。

各地で多くの方々にお世話を頂き、それぞれの街で新しい出会いに恵まれ、感謝の気持ちでいっぱいです。

福原彰美

タワーレコード渋谷店にて
タワーレコード渋谷店でのワレフスカさんのミニコンサート・サイン会から
檜ホールにてー素晴らしいホールでした
檜ホールにて 素晴らしいホールでした

 

檜ホールにてー 幸せな時間でした
幸せな時間でした
しらかわホールにて ピアノの調律をして頂いています
しらかわホールにて ピアノの調律をして頂いています

いよいよツアーが始まりました

3月19日の八王子でのコンサートを皮切りに、いよいよクリスティーヌ・ワレフスカさんのツアーが始まりました。昨日は敦賀で演奏させて頂き、先ほど東京へ戻ってまいりました。

ワレフスカさんの一つ一つのコンサートへの熱心な気配り、長年の経験を活かしたプログラムの選曲、アンコール曲の順番まで1曲ずつ入念にイメージし、コンサートに向かうワレフスカさんの姿から多くを学んでいます。また、移動中にはワレフスカさんの興味深い貴重なお話をたくさん聞かせて頂いています。

このような機会に恵まれたことに感謝しながら、私も一つずつのコンサートに心を込めて演奏したいです。

明日は、アークヒルズクラブでのサロンコンサートで演奏させて頂きます。

ワレフスカさんと帰国しました

外はすっかり春の陽気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は3月19日から始まるクリスティーヌ・ワレフスカさんの日本・台湾ツアーにお伴させて頂くため、昨日ニューヨークから日本へ帰国致しました。

1ヶ月半に及ぶ今回のツアーでは、九州や関西、東北地方など全国を巡り演奏させて頂く予定です。ツアーの終盤では台湾でも演奏させて頂けることになりました。チェロの歴史に名を残すピィアテイゴルスキーやマレシェルの教えを直に受け継ぐワレフスカさんと共演させて頂けることに、心から感動しています。

3月上旬からニューヨークのワレフスカさんを訪れ、ツアーの準備を続けておりましたが、毎日新しい驚きや尊敬の気持ちでいっぱいになりながら、リハーサルをさせて頂いております。今回の来日で、一人でも多くの方にワレフスカさんのチェロの音を聴いて頂けたらいいなと思います。

コンサートの詳細は、ツアーのホームページ(walevska.jp)をご覧頂けましたら幸いです。

またお会いできます事を楽しみにしております。

季節の変わり目ですので風邪などひかれませぬよう、お体に十分お気を付けてお過ごし下さいませ。

福原彰美

サンフランシスコ交響楽団の室内楽コンサート

先週日曜日に、サンフランシスコ交響楽団の室内楽コンサートが無事に終了しました。

その日は「スーパーボウル」と呼ばれるアメリカのプロフットボールの一番大きな試合があった日で、最終選まで残った地元・サンフランシスコの「フォーティナイナーズ」とボルチモアの「レーベンズ」が決戦したお祭りのような日だったのですが、コンサートが行われたデイヴィス・シンフォニーホールへ来て下さったお客様もなぜか熱気に包まれているようでした。日曜日の午後の明るい雰囲気の中、心から楽しんで演奏させて頂きました。

高校生の頃から通っている憧れのホールで演奏させて頂ける日が来るなんて夢のようで、コンサートの当日まで実感が湧かず宙に浮いているような感覚がしていました。サンフランシスコ交響楽団の素晴らしい奏者の方々からアンサンブルについて多くを学び、リハーサルから本番までの全てが私にとって貴重な学びの場でした。

サンフランシスコエグザミナー紙で大変温かい好評を頂き、とても嬉しかったです。(リンクはこちらです)

演奏会の後はほっとしてしまい、またブラームスの熱に完全に圧倒されてしまいダウンしておりますが、来月のワレフスカさんのツアーへ焦点をあてこれから準備に励みます。

DSC_7049

写真左より、ヴァイオリニストのSarn Oliver氏、ヴィオリストのMatthew Young氏、チェリストのSébastien Gingras氏

 

ブラームス ピアノ四重奏

関東に大雪が降った14日、なんとか成田空港に滑り込み、無事飛行機に搭乗したものの、離陸できず5時間機内に缶詰に・・・サンフランシスコに丸一日かけてようやくたどり着きました。時差ぼけを患う暇もなく、昨日からサンフランシスコ交響楽団の皆さんとブラームスのピアノ四重奏作品60のリハーサルが始まりました。

緊張しながらリハーサルへ向かいましたが、とても和やかな雰囲気で第一回目を終了しました。1月6日のリサイタルで演奏させて頂いた8つの小品集作品76に続き、今回のピアノ四重奏、そして3月からのワレフスカさんの日本・台湾ツアーではチェロソナタの第2番を演奏させて頂きます。ブラームスは以前から大好きな作曲家ですが、この春は素晴らしい演奏家の方々との舞台を通じ、ブラームスの音楽への新たな気付きと感動に恵まれるといいなと思っております。

IMG_0282