南米 エクアドルにて 2014年11月

南米エクアドルにて 福原彰美

クリスティーヌ・ワレフスカさんと南米のエクアドルにお供させて頂きました。
ワレフスカさんはアルゼンチンに住まわれていたこともあり南米に所縁のある方ですが、私にとって今回が初めての南米です。

山に囲まれた標高2800mのキトでは、ヨーロッパから持ち込まれた文化と原住民インカの文化とが融合しています。旧市街の狭い路上に溢れかえる人々の活気、路上で果物や民芸品を売る小さなインディアンのおばあさん、けむりのような雲が山肌にかかるダイナミックな南米の空、全てが今まで見たことのない世界です。一週間、暖房もインターネットもなくお湯もでない修道院で過ごしました。

南米で一番古い植民地時代の教会で、キトにある小児病院のためのチャリティーコンサートを演奏させて頂きました。インカの黄金で埋め尽くされ装飾された、言葉を失ってしまうような教会でした。

またピアノは、南米で唯一のピアノメーカー、Luis A. Verdugo氏制作のピアノを弾かせて頂きました。エクアドル産のユーカリの木を使用し、全て手作りのピアノには一音ずつ温かい音色がこめられていました。

小児病院を訪れチェロと電子ピアノを使って演奏をさせて頂いたり、ラテンアメリカを代表する画家の一人、グアヤサミンを記念した美術館で演奏させて頂きました。

Children's Hospital in Quito - They made beautiful murals each representing different landscapes of Ecuador for the children who come from all different regions.
キトの小児病院にて。電子ピアノも持ち込み演奏させて頂きました。部屋一面の壁画は、エクアドルの様々な地方の気候、風景を描いています。子供達は皆、それぞれ違う地方からこの病院へ来るため、少しでも安らげるように作られたそうです。Children’s Hospital in Quito – They made beautiful murals each representing different landscapes of Ecuador for the children who come from all different regions.
IMG_5012
We brought in an electric keyboard for this occasion.
IMG_5047
エクアドルの伝統的な踊りを見せて頂きました。We also saw the traditional Ecuadorian dances.
IMG_5058
子供達は普段あまり接する事のないクラシック音楽を興味深く聴いてくれたようでした。
IMG_5091
グアヤサミン美術館からの風景 view from the Museo Guayasamin

 

IMG_5097
グアヤサミン美術館にて
IMG_5101
ラテンアメリカを代表する画家グアヤサミンの旧家で演奏させて頂きました。We performed at the former house of Guayasamin.

IMG_5132

IMG_5183
南米で一番古い教会で、ベネフィットコンサートは行われました。The Church of the Society of Jesus (La Iglesia de la Compañía de Jesús) where we performed for the benefit of Children’s Hospital.
IMG_5188
とても大きな教会で、写真の中に収めることができません。It is the oldest colonial church in South America.
IMG_5199
教会の中はインカの黄金によって埋め尽くされています。 Inside the church is golden. The beauty is overwhelming.
IMG_5250
在エクアドル・小瀧徹特命全権大使にお会いする機会に恵まれました。We had a honor to meet with the Ambassador Toru Kodaki of Japan
IMG_5337
教会の床を傷つけないように細心の注意を払い、ピアノが移動されました。Piano was moved with much care with the son of Mr. Luiz Verdugo assisting.

IMG_5339

IMG_5342
ピアノの足を外し、9人掛かりで階段を登りました。

IMG_5343

IMG_5346
南米唯一のピアノメーカー、ルイス・ヴェルドゥゴ氏制作の貴重なピアノを演奏させて頂きました。

IMG_5362

IMG_5388

 

IMG_5398
一週間滞在していた修道院。とても静かな空気で満たされています。Quiet house where we stayed for one week.
IMG_5402
グアヤサミン美術館でのコンサートの後に
修道女の皆さんに囲まれて
修道女の皆さんに囲まれて

IMG_5401

IMG_5446
大きな教会でのコンサートの後、高山病にかかってしまったのですが、在エクアドル日本大使の小瀧大使が美味しいおかゆを用意して下さいました。エクアドルの熱帯雨林地方へ移動する途中、赤道の真上に建てられた地球の中心モニュメントで休憩し、おかゆを頂きました。心がほっとする懐かしい日本のおかゆを赤道の上で頂くのは不思議な感じがしました。We stopped by at the center of the Earth to eat our lunch. The Japanese Ambassador Kodaki so kindly made me Okayu (rice porridge) for my mountain sickness. I never thought I would eat Okayu at the center of the Earth. It tasted so comforting and delicious.
IMG_5445
We came to the Center of the Earth.

 

IMG_5521
エクアドル滞在最終日は熱帯雨林地方にあるアラシャに来ました。色とりどりの珍しい野鳥の宝庫でもあります。Last day of Ecuador – we came to the rain forest resort called Arasha!
『世界の中心』モニュメントにて。赤道をまたいでいます。
『世界の中心』モニュメントにて。赤道をまたいでいます。

銀座十字屋・霜月音楽会

11月21日(金)銀座十字屋さんの霜月音楽会にて演奏させて頂く予定です。

今年は、銀座十字屋開業140周年の記念すべき年です。

そして十字屋さんの誕生月である11月に開催される『霜月音楽会』、

今年は『母なる銀座・母なる音楽』というサブテーマのもと4日間に渡り開催される予定です。

特別な思い出のある名曲たちを集め、演奏させて頂く予定です。

また、超スペシャルゲストとして小澤幹雄さんにお話をして頂く予定です。

11月21日(金)午後7時開演予定です。

チケットぴあにて、チケット販売が開始されました。

和気あいあいとしたなごやかな音楽会になることを心から願いながら、

皆様のご来場を楽しみにお待ちしております。

福原彰美

?????20141121-page-001

20141121-page-002

橋本市ユネスコ協会・橋本市国際親善協会30周年記念コンサート

11月15日に和歌山県橋本市民会館大ホールにて、

橋本ユニセフ協会・橋本市国際親善協会30周年記念としてソロリサイタルを演奏させて頂く予定です。

橋本市は、2004年に世界遺産に登録された高野山の麓に位置し、紀ノ川が流れる美しい街です。

今回、このような大切な記念イベントにて演奏させて頂けることをとても嬉しく、心から楽しみにしております。

皆様に親しんで頂けるような耳馴染んだ名曲を中心にプログラムを組ませて頂いております。

是非ご来場頂けましたら幸いです。

福原彰美

Hashimoto_20141115-1

 

ワレフスカ2014台湾ツアー

クリスティーヌ・ワレフスカさんのツアーで台湾へ来ております。

先週金曜日は、台北の国家音楽廰で演奏させて頂きました。
外観は色鮮やかで美しい台湾の伝統的なデザインですが、中はとても豪華なホールになっています。

ワレフスカさんの音に耳を澄ませ、台湾の人達の温かさに感激しながら、
演奏させて頂きました。
終演後には、一年ぶりにお会いする懐かしいお顔もたくさん見つけることができ、とても嬉しかったです。

また今日は、台湾南部の高雄にてコンサートがありました。
台風が直撃すると言われていたのですが、幸いキャンセルする必要がなく無事コンサートが開催されました。

強い雨風の中、ご来場下さったたくさんの皆様に感謝しております。

明日は、台南へ向かい、台南應用科技大学にて、ワレフスカさんのマスタークラスのあとに、演奏会をさせて頂きます。

台北の国家音楽廰
台北の国家音楽廰
国家音楽廰にて
国家音楽廰にて
台北で行われたワレフスカさんのLPレコードのファンミーティング
台北で行われたワレフスカさんのLPレコードのファンミーティング

久しぶりの大阪でした

島村楽器グランフロント店でのグレイスフル・ピアノコンサートにお越し頂きました皆様、ありがとうございました。

スタッフの皆様から大変温かいバックアップを頂き、おかげさまで満員のお客様に聴いて頂く事ができました。

久しぶりの関西、演奏しながら懐かしさがこみ上げました。

9月はクリスティーヌ・ワレフスカさんの台湾ツアーへ今年もお伴させて頂く予定です。
9月19日に、台湾の権威ある国家音楽、そして9月21日に高雄市音楽館で演奏させて頂く予定です。

季節の変わり目ですので、どうぞ皆様お体には十分お気を付けてお過ごし下さいませ。

 

 

暑い中ありがとうございました

昨日は厳しい暑さの中、南麻布セントレホールのランチタイムコンサート、杉並公会堂での『音で奏でる世界旅行』シリーズ第4回目に、ご来場頂きましてありがとうございました。

南麻布セントレホールのコンサートでは、20世紀初頭のパリの風景を軸とし、蒼いエーゲ海の水しぶきを想像しながらドビュッシーの『喜びの島』、また当時のパリを旋風したバレエ・リュスから、ストラビンスキー作曲の『ペトルーシュカ』など、演奏させて頂きました。

『音で奏でる世界旅行』シリーズでは、世界で幅広く活躍される小杉紗代さんの新曲『High Heel Stomp』(ハイヒール ストンプ)を、古川まりこさんとの連弾で初演させて頂きました。ニューヨークで強く生きる女性達の姿から勇気を受けたこと、また幼い頃にお母さまのハイヒールに憧れを持った思い出など、紗代さんの思いが詰まったポップでスタイリッシュな作品です。

またニューヨークでMuSEの音楽監督を勤める作曲家、北村ゆいさんの新曲、『In The Storm』(嵐の中で)の初演が行われました。

24日(日)は、島村楽器グランフロント大阪店のグレイスフル・ピアノコンサートにて演奏させて頂く予定です。関西の皆様、是非ご来場下さいませ。

福原彰美

centrehall2014_2
南麻布セントレホールにて
Centrehall201408
前スタンウェイジャパン社長・鈴木達也様と

Musitravel 2014
「音で奏でる世界旅行」シリーズ第4回目

 

暑中お見舞い申し上げます

皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

いつも温かいご支援、応援を頂きありがとうございます。

3月に自主リサイタルをさせて頂いてから、早いものでもうすっかり夏の盛りとなりました。
この4ヶ月あまり、オーケストラとの共演や室内楽、レコーディングなど、おかげさまで私なりにとても充実した日々を過ごしてまいりました。

さて来月は、南麻布セントレホール、島村楽器グランフロント大阪店、杉並公会堂にて演奏させて頂きます。
お時間が良ければ是非ご来場下さいませ。

また皆様にお会い出来る事を楽しみにしております。

猛暑が続きますので、お体には十分お気を付けて素敵な夏をお過ごし下さい。

福原彰美

 

Minami-Azabu Centre Hall Aug 2014 copyGraceful Piano Concert

 

Master Sinfonia Chamber Orchestra  

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。

4月上旬はサンフランシスコとバークレーで、シューマンのピアノトリオ第3番を演奏させて頂きました。
共演させて頂いたのは、サンフランシスコ交響楽団のチェリスト、セバスティアン・ギングラス氏とヴァイオリニストのユナ・リー氏です。

このピアノ三重奏曲第3番は1851年に作曲された後期の作品です。
この翌1852年に、シューマンはライン川に身投げをしてしまうほど精神のバランスを崩してしまいます。
不穏な雰囲気で始まり、時々、愛情に満ちた明るさを見せる作品に、胸がいっぱいになりながら演奏させて頂きました。

また先週末は2日連続で、サンフランシスコから車で一時間程南にあるポートラ・ヴァレーとロスアルトスにて、マスターシンフォニア室内管弦楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏させて頂きました。

ラフマニノフの協奏曲第2番はアメリカでもとても人気のある作品です。
今回のコンサートでも終演後に、涙を浮かべて言葉をかけて下さる方がいらっしゃり、この楽曲の持つ大きな力を感じました。

コンサートの翌朝も耳にまだオーケストラの大きな響きが残っていました。
オーケストラと共演させて頂くのは本当に素晴らしい体験です。

マスターシンフォニアさんとは2年ぶりのコンサートでしたが、楽団員の皆さんとマエストロ・デイヴィッド・ラマダノフに再会出来た事も喜びの一つでした。

日本はすでに6月の温かさとのこと、皆様お体には十分お気をつけてお過ごし下さい。

福原彰美

MSCO April 2014 image

ありがとうございました

昨日は大雨の中、自主リサイタルへお運び頂きました皆様、どうもありがとうございました。

おかげさまで、自主リサイタルも今回で第5回を迎えることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
いつも沢山の方々にお世話になりながら続けてくることができました。

毎年違う課題に取り組み、その演奏を聴いて頂けることがとても幸せです。

今回は、昨春2ヶ月間のツアーでクリスティーヌ・ワレフスカさんと過ごした大きな経験や、サンフランシスコ交響楽団の亀井由紀子さんとナサニエル・ローゼンさんとの初ピアノトリオで共演させて頂いたことなど、世界の『巨匠』と言われる方々との幸運な出会いに恵まれ、学ばせて頂いたことを多く感じながら、演奏させて頂きました。

昨日は、5日前の3月1日に仙台で一緒に演奏させて頂いたナサニエル・ローゼンさんご夫妻もお越し下さいました。

また、プログラム前半から温かいブラボーを頂いたこと、とても嬉しく、体に力がみなぎるように感じました。本当にありがとうございます。

これからは来月のカリフォルニアでのコンサートへ向けての準備にとりかかります。

真冬に逆戻りしたような寒さですが、どうぞお体にお気を付けてお過ごし下さいませ。

福原彰美

Recital at Sumida Triphony Hall

仙台でナサニエル・ローゼンさんと演奏させて頂きました

今日は仙台の日立システムズコンサートホールにて、巨匠ナサニエル・ローゼンさんと東日本大震災復興支援コンサートを演奏させて頂きました。

日立システムズコンサートホールは昨年のワレフスカさんとのコンサートで演奏させて頂いて以来、約一年ぶりです。まだまだ寒い仙台でした。

今日は、ローゼンさんの音楽性に触発されて、2時間のコンサートもあっという間でした。

フランクのソナタの2楽章が終わって、聴衆の皆様から拍手が沸き起こり、ローゼンさんはそれにありがとうと日本語で応えられました。観客のみなさんと一体感を生み出すステージマナーも、学ばせて頂きました。

また木曜日には、リハーサルをさせて頂いていた南麻布セントレホールのランチタイムコンサートで、アーティストさんの急病のため、急遽ピンチヒッターとして演奏をさせて頂きました。

さて、5日の水曜日はいよいよ自主リサイタルです。

演奏を聴いて頂けることを心より楽しみに準備を続けます。

Centre-Hall in Minami Azabu 2014
南麻布セントレホールにて、鈴木達也様、文楽の吉田勘弥様と
After the recital in Sendai
終演後、ナサニエル・ローゼンさんと