このたび、ヴァイオリニスト鈴木舞さんと新たに結成したデュオ「レ・ゼール」の記念すべきファーストアルバム『レ・ゼール 翼』が、ティートックレコーズより3月12日に発売になります✨
鈴木舞さんと初めて出会ったのは、2015年の CHANELピグマリオン・デイズ での室内楽コンサート。それから約10年間にわたる共演を通じて、息を合わせるようにアンサンブルを紡いできました。舞さんの光り輝く音色とともに演奏する喜びは、言葉に尽くせません✨
本作では、ヴァイオリン・ソナタの最高峰と称されるセザール・フランクのソナタと、ギヨーム・ルクーの情熱的なソナタを中心に、19世紀フランコ・ベルギー派の洗練されたロマンと詩情を存分に味わえる名曲を収録しました。
フランクのソナタでは、緻密に構築されたモチーフが変奏を重ねながら壮大な物語へと昇華される過程を、デュオならではの自在なアンサンブルで表現したいと考えました。また、ルクーのソナタでは、わずか24年の短い生涯を駆け抜けた作曲家の情熱と葛藤に、演奏する私たちも突き動かされるような感覚がありました。
さらに、プログラム最後には、セシル・シャミナードの優美な《カプリッチョ》と、陽光あふれる楽園を思わせる《スペイン風セレナード》が瑞々しい彩りを添えています。
「レ・ゼール」というユニット名は、クラシック音楽専門ラジオOTTAVAのリスナーの方から寄せられたネーミング候補に由来します。レ・ゼール=Les ailesとはフランス語で「翼」の意味。風を受けて、空に舞い上がる翼をイメージしました。私たちにとって、もし「翼」が音楽なら、「風」はまさに聴いてくださる方々の存在です。この名に、私たちの音楽への想いと、聴いてくださる皆様への感謝を込めました。
このアルバムが皆様の心と共に、自由に羽ばたくことができたらと願っています。「翼」と「風」が響き合い、どこまでも広がっていきますように。
