CHANELピグマリオンデイズ アークヒルズクラブ コラボコンサート

昨日は、アークヒルズクラブで開催されたシャネルピグマリオンデイズとアークヒルズクラブのコラボコンサートで演奏させて頂きました。演奏を聴いて頂きました皆様、お忙しい中ご来場頂きましてありがとうございました。アークヒルズクラブはアークヒルズ37階の天空のサロンで、素晴らしい夜景を眼下にできるとてもゴージャスな空間でした!

ピアノは、ベーゼンドルファーさんがこのコンサートのために運び込んで下さった世界に25台しかないクリムトモデルを演奏させて頂きました。今年生誕150年であるウィーンの画家、クリムトの『接吻』が装飾された美しいピアノでした。

ココ・シャネルが支援者であったストラヴィンスキーのペトルーシュカからの3楽章を演奏させて頂きました。
リストの演奏にも耐え抜いたピアノであるベーゼンドルファーですが、ペトルーシュカのオーケストラの音に対しても未知数の可能性がありまだまだ探求すべき音の世界を感じさせてくれました。

また今回はバリトンの坂下忠弘さんとヴァイオリンの矢野玲子さんの伴奏も務めさせて頂きました。伸びやかな歌声の坂下さん、そしてパワフルな音色の矢野さんと、本番ではリハーサルとは違った即興的なフレージングで、呼吸が命のアンサンブルの醍醐味を味わいました。

また終演後のディナーでは美味しいお食事を頂きながらたくさんのゲストの方々とお話させて頂き、本当に貴重な時間を過ごす事ができました。

今回の帰国滞在中は大変素晴らしい機会にたくさん恵まれ、本当に感謝しています。
明日サンフランシスコへ発つ予定です。気持ちを新たに、また精進したいと思います。

南麻布セントレホール

先週木曜日は南麻布セントレホールのランチタイムコンサートで演奏させて頂きました。
セントレホールのピアノは1927年製のニューヨークスタンウェイで、今年の春にオーバーホールが終わったそうです。久々に弾くニューヨークスタンウェイがとても新鮮でした。
キラキラしたピアノの音色がとても印象的でした。
短い時間でしたが、お忙しい平日のお昼にたくさんお集り下さり、本当に感謝です。

モーツァルトの四重奏が無事終了しました

昨日はモーツァルトの四重奏が無事終了しました!

ヴァイオリンの太田博子さん、チェロの門脇大樹さん、そしてヴィオラは大山平一郎先生という豪華なグループで演奏させて頂き、大変貴重な経験でした。一音も気を抜いた音を出せないという緊張感のなか、妥協いっさいなしのリハーサルで、出来る限りの高みまで曲を持ってゆく努力をしました。本番では楽しんで弾こう!とヴァイオリンの博子さんとうなずき合い、ステージに上がりました。急遽お声をかけて頂いたという責任感もありましたが、本当に達成感のある3日間でした。今日は心地よい疲労感です。。。

昨日の出演者さん(太田博子さん、矢野玲子さん、副島響子さん、辻本玲さん、門脇大樹さん)、シャネルのスタッフの奈良浩子さん、菊地さおりさん、プロデューサーの坂田康太郎さん、伊藤美穂さん、 そして大山平一郎先生と一緒に記念写真

10月27日のシャネル室内楽シリーズ

急遽曲目変更のためお声をかけて頂き、10月27日(土)17時開演の指揮者大山平一朗氏を囲んで行われるシャネル室内楽シリーズで、モーツァルトのピアノ四重奏KV493変ホ長調を演奏させて頂きます。先週末のピグマリオンデイズが無事終了したところですが、今週も再び緊張感溢れるネクサスホールへ戻ります!明日からリハーサルです。本番迄あと2日、頑張ります。

2013年1月6日のリサイタルのご案内

今年も学生生活を終えた翌年2009年から毎年開催させて頂いております自主企画リサイタルを、すみだトリフォニーホールにて計画しております。

年明けの2013年1月6日(日)午後15時開演を予定しております。

前回のプログラム「ロマン派の光と影」では19世紀ロマン派に重心を置き、取り組みました。次回はその経験を基に、更に音の世界を探求したいという目標を込めて、「ロマンティシズムからの旅立ち」をテーマとしております。シューマンやブラームスなどロマン派音楽の追求も続けながら、20世紀始めのパリに前衛として旋風を巻き起こし、また偶然にも(?)今年生誕130周年であるイーゴリ・ストラヴィンスキーの楽曲にも取り組んでいます。

プログラム前半は、ブラームスの作品76「8つの小品集」よりの抜粋、シューマンの名曲クライスレリアーナ、後半ではインクが乾ききっていないような新しい現代音楽をニューヨークから紹介するために毎年プログラムに加えているライアン・フランシスの「ムーンライトファンタジー」の日本初演、そしてストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3楽章」を演奏させて頂きます。

皆様にまた演奏を聴いて頂けるよう、日々精進してまいります。是非ご来場下さいませ。

 

CHANEL Pygmalion Days

今日はシャネルピグマリオンデイズで演奏させて頂きました。ホールに椅子が入りきらない程たくさんの皆様にご来場頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。

昨年、貴重な学びの機会、またたくさんのかけがえのない出会いを与えてくれた思い出いっぱいのネクサスホールに戻ってこれて、演奏を聴いて頂けて本当に幸せでした。ネクサスホールのピアノの音も、長い間会っていなかった友人と再会するかのような気持ちにさせてくれました。まさに10ヶ月ぶりのネクサスホールだったのですが、昨年とは違った手応えを感じ、10ヶ月とは重みのある時間なのだなと思いました。

 

お忙しい中、また遠足に行きたくなるような爽やかな秋晴れの週末に、コンサートへ足を運んで下さった皆様に心より感謝申し上げます。

今回の滞在では、11月1日に南麻布セントレホールでランチタイムコンサートで演奏させて頂き、また11月9日にアークヒルズクラブとシャネルピグマリオンデイズのコラボコンサートにて演奏させて頂きます。

ほっとしたいところですが気を抜かずに頑張ります!

 

日本へ帰ってきました

日本へ帰ってきました。サンフランシスコからのフライトではずっと寝ていて、起きたら飛行機はもう下降に入っていたのであっという間でした。

今週土曜日に演奏させて頂くシャネルピグマリオンデイズコンサートに備え、集中しています。古くからの付き合いの日本のピアノは、自分と血のつながった家族のようです。今回の久しぶりの再会では、あれ、こんな音が出るのか!と新鮮な驚きがありました。

ピグマリオンデイズは10ヶ月ぶりのコンサートですが、たぶん昨年とは違った気持ちでネクサスホールの舞台に臨めるのではと一人わくわくしています。

曲目は、ラモーのミュゼットによるロンド、雌鳥、ラヴェルの水の戯れ、ブラームスの作品76からの抜粋、ストラヴィンスキーのペトルーシュカです。

自分なりに取り組み温めてきた楽曲を聴いて頂けるのは本当に幸せな事です。
土曜日を楽しみにしています。

ニューヨークでの1週間

サンフランシスコに戻りました。今回の1週間のニューヨークでの滞在は、ワレフスカさんとのリハーサルとハウスコンサートに始まり、トライカンテの録音や、またカーネギーホール主催のLink Upという教育プログラムに関わるお仕事をさせて頂いたり、とても充実したものでした。

火曜日に行われたレコーディングでは、作曲家のライアン・フランシスさん本人と曲想について話しながらいくつもテイクをとり、そしてテイクを1回ずつ聴きながら丁寧に録ることができました。満足の行くテイクをじっくりと選ぶ事ができ、その意見も皆ぴたりと一致し、本当に良かったです。

アルバムは、メトロポリスアンサンブルからライアン・フランシス作品集として発売されます。まだ録音されていない作品もあるようで、詳細はまた後ほどお知らせさせて頂きます。

 

 

お世話になったOctavenスタジオはニューヨークのグランドセントラル駅から電車で30分ほどのYonkersという所にあります 都会の喧噪から離れてのどかな雰囲気でした

 

9月のニューヨーク

9月も終わりにさしかかったニューヨーク、外はすっかり秋の空気です。

今日はワレフスカさんのお宅でのプライベートコンサートでした。ワレフスカさんの十八番のボロニーニに加え、ハウスコンサートということでラヴェルのハバネラやショパンのノクターンなど宝石のような小品をたくさん演奏しました。パーティーの準備を全てご自分でされた後、魂のこもったパワフルな音を引き出されるワレフスカさんに、改めて尊敬の気持ちでいっぱいになりました。本当に太陽のような方です。また、お忙しい中足を運んで下さった素晴らしいゲストの方々に、心から感謝を申し上げます。

さて次は、毎年恒例のリサイタル(於・すみだトリフォニーホール)で初演させて頂いたライアン・フランシス氏のトライカンテを録音する予定です。グラミー賞にもノミネートされ私も度々共演させて頂いているメトロポリスアンサンブルからライアンさんのアルバムが出るのですが、そのコンピレーションアルバムに参加させて頂くことになりました。ライアンさんによると、これまでの作品とは全く違った曲想を持つトライカンテは、彼にとってはアグレッシブな作品だそうです。まるで禅の瞑想のような曲なのですが、あえて音を極限まで削がれたようなスタイルはある意味「アグレッシブ=挑戦的」な作品なのだろうと思います。

私にとっても、とても深く関われる音のように感じています。