ワレフスカさんと帰国しました

外はすっかり春の陽気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は3月19日から始まるクリスティーヌ・ワレフスカさんの日本・台湾ツアーにお伴させて頂くため、昨日ニューヨークから日本へ帰国致しました。

1ヶ月半に及ぶ今回のツアーでは、九州や関西、東北地方など全国を巡り演奏させて頂く予定です。ツアーの終盤では台湾でも演奏させて頂けることになりました。チェロの歴史に名を残すピィアテイゴルスキーやマレシェルの教えを直に受け継ぐワレフスカさんと共演させて頂けることに、心から感動しています。

3月上旬からニューヨークのワレフスカさんを訪れ、ツアーの準備を続けておりましたが、毎日新しい驚きや尊敬の気持ちでいっぱいになりながら、リハーサルをさせて頂いております。今回の来日で、一人でも多くの方にワレフスカさんのチェロの音を聴いて頂けたらいいなと思います。

コンサートの詳細は、ツアーのホームページ(walevska.jp)をご覧頂けましたら幸いです。

またお会いできます事を楽しみにしております。

季節の変わり目ですので風邪などひかれませぬよう、お体に十分お気を付けてお過ごし下さいませ。

福原彰美

サンフランシスコ交響楽団の室内楽コンサート

先週日曜日に、サンフランシスコ交響楽団の室内楽コンサートが無事に終了しました。

その日は「スーパーボウル」と呼ばれるアメリカのプロフットボールの一番大きな試合があった日で、最終選まで残った地元・サンフランシスコの「フォーティナイナーズ」とボルチモアの「レーベンズ」が決戦したお祭りのような日だったのですが、コンサートが行われたデイヴィス・シンフォニーホールへ来て下さったお客様もなぜか熱気に包まれているようでした。日曜日の午後の明るい雰囲気の中、心から楽しんで演奏させて頂きました。

高校生の頃から通っている憧れのホールで演奏させて頂ける日が来るなんて夢のようで、コンサートの当日まで実感が湧かず宙に浮いているような感覚がしていました。サンフランシスコ交響楽団の素晴らしい奏者の方々からアンサンブルについて多くを学び、リハーサルから本番までの全てが私にとって貴重な学びの場でした。

サンフランシスコエグザミナー紙で大変温かい好評を頂き、とても嬉しかったです。(リンクはこちらです)

演奏会の後はほっとしてしまい、またブラームスの熱に完全に圧倒されてしまいダウンしておりますが、来月のワレフスカさんのツアーへ焦点をあてこれから準備に励みます。

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写真左より、ヴァイオリニストのSarn Oliver氏、ヴィオリストのMatthew Young氏、チェリストのSébastien Gingras氏

 

ブラームス ピアノ四重奏

関東に大雪が降った14日、なんとか成田空港に滑り込み、無事飛行機に搭乗したものの、離陸できず5時間機内に缶詰に・・・サンフランシスコに丸一日かけてようやくたどり着きました。時差ぼけを患う暇もなく、昨日からサンフランシスコ交響楽団の皆さんとブラームスのピアノ四重奏作品60のリハーサルが始まりました。

緊張しながらリハーサルへ向かいましたが、とても和やかな雰囲気で第一回目を終了しました。1月6日のリサイタルで演奏させて頂いた8つの小品集作品76に続き、今回のピアノ四重奏、そして3月からのワレフスカさんの日本・台湾ツアーではチェロソナタの第2番を演奏させて頂きます。ブラームスは以前から大好きな作曲家ですが、この春は素晴らしい演奏家の方々との舞台を通じ、ブラームスの音楽への新たな気付きと感動に恵まれるといいなと思っております。

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ありがとうございました

今日はすみだトリフォニーホールでの自主リサイタルが無事に終了致しました。
年明け早々のリサイタルに足をお運び頂きました皆様、誠にありがとうございました。

今回で4回目となりました自主リサイタルですが、周りのたくさんの方々の支えを得て、
継続できていることに感謝しております。

多くの皆様に演奏を聴いて頂き、そして音楽を通じてたくさんの出会いがあり、
大きな励みとなっております。

今日は演奏していて、聴衆の方々とピアノの音でつながっているような幸せな瞬間がいくつもありました。
一年の総まとめとして行っている自主リサイタルですが、昨年、2012年にはじっくりと自分と向き合い、特に夏の2ヶ月間に解体作業のような練習に取り組んだ時間がちゃんと自分の身になっているような気がしています。

2013年も、来月のサンフランシスコ交響楽団でのコンサートや、3月〜4月のクリスティーヌ・ワレフスカ日本・台湾ツアーなど、大きな舞台が目白押しで、特別な年になりそうです。

2012年の「きっかけ」を大事に、一歩ずつ今年も努力を続けていこうと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

福原彰美

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暮れのご挨拶

今年も残す所あとわずかですが、皆様いかがお過ごしですか。

私は1月6日に予定しているリサイタルの準備をサンフランシスコで続けています。

2012年は私にとって大きな節目の年でした。昨年秋からニューヨークに加え、サンフランシスコにも拠点を増やしたことが、音楽をじっくり見つめ直す良いきっかけになりました。また今年は自分のこれまでのアメリカ生活を振り返ることのできた年でもありました。

この夏、カリフォルニア大学バークレー校に短期留学に来ていた、東日本大震災を経験した東北の300人の高校生と”アメリカに住む日本人”としてお話しする機会を頂きました。進路の岐路に立ち目を輝かせている高校生たちから素晴らしいエネルギーをもらい、多くを学びました。また、自分の経験を振り返り、15歳で渡米を決心した事が人生の中で本当に大きな出来事だったとつくづく感じました。

渡米した当初しばらくは言語の壁やカルチャーショックに悩んだことも多かったのですが、今となってはその経験が自分の力になったと思います。なかなか得られないチャンスに恵まれ、周りの方や学校の先生や家族からたくさんの応援を頂いたことに本当に感謝しています。

今年、このような素晴らしいご縁に導かれ、進路の岐路に立つ若い人に何かを感じてもらえるような演奏を目指せたらどんなに良いだろうと考えるようになりました。

来年1月6日のすみだトリフォニーホールでのコンサートでは、何名かの若い学生さんをご招待させて頂き、演奏を聴いて頂くことになりました。

たくさんの方々にお世話になりながら、毎回のコンサートを開かせて頂いています。忙しい日々のスケジュールの中いつも演奏会にお越し頂く皆様に心から感謝しています。1月6日会場でお会いできますことを楽しみにしております。

本年も大変お世話になり、ありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。

福原彰美

サンフランシスコでのリサイタル

12月に入ると日々が過ぎ去るのがさらに速く、今年も残す所あとわずかですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先週末はサンフランシスコでソロリサイタルをさせて頂きました。
母校のサンフランシスコ音楽院の中にあるリサイタルホールです。ベイエリアで普段からお世話になっている方たちにたくさんお力を貸して頂き、コンサートを実現することができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

ニューヨークからカリフォルニアへ移ってから今年新しくご縁のあった方や、以前からずっとお世話になっている方々に、今年の総まとめである演奏会を聴いて頂けて本当に嬉しかったです。おかげさまで会場は満員になりました。

年明けの東京でのリサイタルへ向けてとても良い流れを感じ、大晦日に帰国するのがとても楽しみです。

慌ただしい年末シーズンですが風邪などひかぬよう、素敵なクリスマスをお過ごしください♪

San Francisco Recital

Bach Dancing & Dynamite Society

昨日はサンフランシスコから南に30分海岸沿いの道を行くと到着する美しいビーチタウン、ハーフムーンベイという所で演奏させて頂きました

私の恩師であるマック・マックレイ先生が30年以上も続けていらっしゃるBach Dancing & Dynamite Societyのピアノフェストで、ヨーヨー・マのシルクロードアンサンブルで演奏されたJoel Fanさんと、マックレイ先生と共演させて頂きました。水平線の彼方まで見渡せる素敵な会場で波の音を聴きながらシューマンを弾かせて頂きました。

休憩が1時間程もあって皆が会話を楽しむような長い長いコンサートでしたが、日常を忘れてしまうような穏やかな時間を来て下さった方々と共有できました。

また、15歳になってすぐに渡米した当初、何から何までお世話になった先生の奥様に久しぶりに演奏を聴いて頂き、感謝で胸がいっぱいになりました。最初は英語では地名さえ聞き取れませんでしたので、自分がどの場所に行ったことがあるのか憶えていないのですが、昨日の会場は渡米当初に来た事がある場所だと教えて頂きました。だんだんと古い記憶が蘇り、とても懐かしい気持ちになりました。

 

 

SFExaminer紙にて

今週末に演奏させて頂くBach Dancing & Dynamite Societyのコンサートが、SFExaminer紙にて紹介されました。サンフランシスコから南へ30分ほどの、ハーフムーンベイという所で明日は演奏させて頂きます。

そして昨日はアメリカの大きな祝日の一つ、サンクスギビングでした。高校、大学生の頃は毎年美味しい七面鳥をご馳走になった恩師のお家に昨日は久しぶりに伺い、懐かしい味をお腹いっぱい食べさせて頂きました。

CHANELピグマリオンデイズ アークヒルズクラブ コラボコンサート

昨日は、アークヒルズクラブで開催されたシャネルピグマリオンデイズとアークヒルズクラブのコラボコンサートで演奏させて頂きました。演奏を聴いて頂きました皆様、お忙しい中ご来場頂きましてありがとうございました。アークヒルズクラブはアークヒルズ37階の天空のサロンで、素晴らしい夜景を眼下にできるとてもゴージャスな空間でした!

ピアノは、ベーゼンドルファーさんがこのコンサートのために運び込んで下さった世界に25台しかないクリムトモデルを演奏させて頂きました。今年生誕150年であるウィーンの画家、クリムトの『接吻』が装飾された美しいピアノでした。

ココ・シャネルが支援者であったストラヴィンスキーのペトルーシュカからの3楽章を演奏させて頂きました。
リストの演奏にも耐え抜いたピアノであるベーゼンドルファーですが、ペトルーシュカのオーケストラの音に対しても未知数の可能性がありまだまだ探求すべき音の世界を感じさせてくれました。

また今回はバリトンの坂下忠弘さんとヴァイオリンの矢野玲子さんの伴奏も務めさせて頂きました。伸びやかな歌声の坂下さん、そしてパワフルな音色の矢野さんと、本番ではリハーサルとは違った即興的なフレージングで、呼吸が命のアンサンブルの醍醐味を味わいました。

また終演後のディナーでは美味しいお食事を頂きながらたくさんのゲストの方々とお話させて頂き、本当に貴重な時間を過ごす事ができました。

今回の帰国滞在中は大変素晴らしい機会にたくさん恵まれ、本当に感謝しています。
明日サンフランシスコへ発つ予定です。気持ちを新たに、また精進したいと思います。

南麻布セントレホール

先週木曜日は南麻布セントレホールのランチタイムコンサートで演奏させて頂きました。
セントレホールのピアノは1927年製のニューヨークスタンウェイで、今年の春にオーバーホールが終わったそうです。久々に弾くニューヨークスタンウェイがとても新鮮でした。
キラキラしたピアノの音色がとても印象的でした。
短い時間でしたが、お忙しい平日のお昼にたくさんお集り下さり、本当に感謝です。