ベーレンライター社から2015年に出版されたブラームス研究本 ”Performing Practices in Johannes Brahms’ Chamber Music” を翻訳家・天崎浩二さんと共訳させていただきました。
ブラームスが思い描いた音楽とはどのようなものだったのか。リーズ大学のクライヴ・ブラウン博士率いる著者陣が、ブラームスの時代に生きた多くの音楽家の記述や録音等、様々な資料を取り上げて、このテーマを掘り下げています。
一足飛びにブラームスに近づく虎の巻・・では勿論ありませんが、演奏の面白いヒントが詰まっています。私にとって、楽譜を見つめ直し、親しみ深い旋律を改めて新しい気持ちで歌い直す、貴重なきっかけになりました。(「え、こんな風に弾いてもいいの?!」と驚いてしまうような発見もありました)
ブラームスの死後、数十年もしないうちに人々の演奏解釈にどれほどの変化があったのかがわかり、考えさせられます。
2018年から始まり、最後はコロナ渦での自粛生活を共にした2年越しのプロジェクトがようやく完成しました。所々変な私の日本語をビシバシ鍛えてくださった天崎さんに感謝しています。
書店では10月27日頃から入手可能、アマゾンなどでは予約販売も始まっています! ぜひ多くの方々にお手にとっていただきたいです。
